研究発表会授業紹介⑨ 6年理科プログラミング 作ろう!わたしたちのスマートエネルギータウン④

公開日: 2021年2月9日火曜日

 2月20日(土)開催の研究発表会で公開する授業提案について,ご紹介していきたいと思います。


興味のあられる方は,ぜひ,下記リンクから申し込みをお願い致します。

研究発表会の申込フォーム 



第3時の終わりで区のみんなで回路をつなぎ,通電してみた子どもたち。
しかし,すべての建物をつないでも,つくところとつかないところが出てきます。

全部つなげば電気はつくものと思っていた子どもたちが出合う壁です。

子どもたちからは,2つの考えが出されました。

1つは,つなぎ方を見直すことです。

まこと「直列つなぎと並列つなぎがバラバラに組まれてるんだよね。
    ぼくらの建物では全部を並列に組んでいるんだけど,他の
    チームでは直列につないでいるところがある。これをそろえた方が
    いいんじゃないかな?」

これまでの学びを生かそうとしている素敵な姿です。

その後の授業の中でどちらが通電するのに適しているか試し,
今回は並列にいろんな建物をつないでいくことになりました。

もう1つが,使っている電気の量が多すぎているという考えです。

これについては,豆電球と青色のソケット電球(明るさの違う豆電球)の
2種類をはじめに準備していたのですが,手回し発電機を回した時の
手ごたえの違いから,豆電球の種類による電力の使われ方の違いを
調べるグループがあらわれました。

そこで,コンデンサーを紹介し,一定量の電気をためて,
放電しきるまでの時間を比べることでものによる電気の使われ方の違いを
調べる活動を行いました。

ゆうた「豆電球と青色ソケット電球ではコンデンサーに同じ量ためた電気を
    使い切る時間に差があった。より長くもつ方を使えば,電力を
    少なくしていくことができるのではないか?」

ゆうたくんたちの考えを共有し,それぞれのグループでもLEDなど電力を
使う量の少ない機器を組み込んでいきました。

もう一度,区毎につないで通電してみます。
なんとか電気は通りますが,

「まだ,一つだけはつかないよ。」
「こっちがついたら,こっちが消えるよ。」

これは,必要とする電圧が異なるため,同じ回路にしたときに
つながるものとつながらないものが出てきてしまうことから
発生しています。

これは,中学校で学習するオームの法則を体感していることになります。
どうしてそうなるのか?までは追究しませんが,
子どもたちは機器を並列につなぐという経験をこの段階でしておくことで,
中学校での学びにつながるものと思います。

これからは,中学校でどんな学びにつながるかをさらに意識して
単元や内容を考えていく必要があると感じました。

「もっと街全体で電力の量を少なくするには,どうすればいいのか・・・」

子どもたちの振り返りの記述をもとに,状況に合わせて電力を使うために
光電池を使って,発電所の電力に頼らない電力設計の子を取り上げます。

光電池の仕組みを体感した後,必要に応じて組み込んでいきます。
しかし,昼間しか発電できないため,ためて使うことが求められます。

「もっとうまく使うにはどうしようか・・・」

という子どもの思いを取り上げ,状況に応じてためた電気を上手く使うために
センサーとプログラミングを導入することを提案しました。

MESHというセンサーとプログラミングを組み合わせて電源や明かりの
制御ができるキットを紹介し,使い方を伝えました。

いよいよ本時,センサーやプログラミングを子どもたちはどんな状況を思い浮かべて
組み込んでいくのでしょうか?

続きは,本校研究発表会に申込の上,2月15日から配信する
授業動画(本時)をご覧ください。
また,前時までの様子もダイジェスト動画でお届けします。

ぜひ,多くの皆様からご意見を頂戴するとともに,
理科にプログラミングをどう組み込むか議論していきたいと思います。

理科部 松山 明道
matsuyama-a@educ.kumamoto-u.ac.jp


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