4年理科 ものの温度と体積変化 実践紹介⑤「金属が変化したら、大変!」
公開日: 2016年3月16日水曜日
水の学習の振り返りから、「金属ではどうなるのだろう?」という子どもたちの疑問を取り上げ、課題を設定していきました。
C:金属は大きくならないと思う。だって、金属って堅いから、体積が変化することはないから。
C:それに、温めて体積が変化したら、大変!。車や窓や壁が大きくなるってことでしょ。だから、絶対に変化しない。
C:もし変化したら、フライパンとかストーブは?壊れちゃう。
C:でも、もしかしたら、分からないけど、ちょっとは変化するかもしれない。だって、水と空気も変化しているから。
C:もしかして、逆に縮むかも。温かくなるとギュ〜って縮みそうだから。
C:そんな事(金属が変化すること)あり得るのかな?
金属棒を温めて体積変化を調べる様子 |
このように、多くの子どもたちは、「金属は温めても変化しない」と考えていました。そこで、金属を温める実験を考えさせると、子どもたちは、試験管と同じように金属の棒をお湯で温めてその大きさを見れば分かると考えた。実際に理科室に会った金属の棒を空気・水と同じように温めてみることにした。
C1:ほら、やっぱり。金属棒は変わらないよ。
C2:そうだね。ちょっとは大きくなるかなって思ったけど・・・。
C3:でも…、温めるのが小さかったんじゃない?直火でやると少しは大きくなるかも。空気と水もそうだったでしょ。水も手では大きくならなかったから、お湯でしたし、金属もお湯よりも直接火で温めるとちがうかも。
C2:それじゃあ溶けちゃう。
C3:そこまで温めるんじゃなくて…。分かんないな。
C4:金属の棒じゃなくて、板にしてみたら?棒は端から端まで長いから途中で冷えるんじゃない。
C1:でも板でも冷えるよ。小さくした板ならいいかもね。
C2:小さいボールにしたらどうかな。空気のときもボールの方が変化がおおきかったし、冷えにくそうだから、そっちの方がいいんじゃない。
C1:どっちにしても、同じなんじゃない。変わらないと思うよ。
このグループでは、金属の棒だけでは、結論が出せないようでした。
次時は、このグループの疑問を取り上げ、金属球を温める実験を行うようにしていきます。
(子どもたちは、金属の体積変化をどのように納得していくのでしょうか? 次号につづく…)
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