5年 鳴らそう!フィルムケース電磁ブザー⑤

公開日: 2019年1月12日土曜日

2月8日(金)は,本校の研究発表会です。
子どもたちが自ら問題に挑む学びをぜひご覧下さい。

~~~フィルムケース電磁ブザー 第5,6時~~~

 前回の振り返りとして,前時で強さを変える条件として話し合った
仮説を確認し,グループ毎の追究を始めました。
実験を行う上で他グループとの共有を図るため枠組みとして指導した
ことは次のとおりです。
・乾電池を用いると,残量の違いで他グループとの比較ができなくなるので,
 電源装置を用いること
・クリップ,くぎ,砂鉄,マグチップのいずれかを用いて結果を出していくこと
・エナメル線の長さは,初めのコイルで用いた4.5mを基準として実験を
 行っていくこと
 これらは,子どもたち同士の実験方法や結果を比較できるように設定した
 ものです。これからグループ毎に方法を考え,実験を行っていきました。

KM:(0.6mmの太さで試してみて)1個なのにクリップが結構ついた!
KS:ホントだ!すごい!もっとクリップ持ってくる4つじゃ足りなかった。
KM:先生先生,0.6mmでやったらめっちゃつきますよ。
YT:ええ!すごい,めっちゃつく!やった。
FN:私たちもやりたい。
KM:でもそっちは0.35mmやろ?どうかなあ。
FN:いいなあ。
KM:0.6楽しい。めっちゃつくよね。
KS:ちょっと切ってみようか。
FN:0.35もやろう。どうなる?
KM:(0.35mmでやってみて)おお,0.35でもちゃんとつくやん。
YT:じゃあ,次は乾電池2個でやってみよう。でも太さで変わるね。
  0.6の方が取れてたもん。

KS:これでブザーしてみようよ。鳴るかもよ。
KM:0.35でも乾電池2個なら結構つくね。(コイルが)熱いね。
(ブザーに入れてみて確かめてから)先生,0.6でやってみたけど,鳴らない。
KS:鳴らないんですよ。さっき,あんなについたのに。磁力は強くなってるのに。
T:太さだけじゃないのかな?
KM:巻く回数もかな。
T:でも,今の結果はみんなに伝えられるようにメモしとった方がいいんじゃない?
KM:実験の終わりでもいいですか?
KS:じゃあ,私がノート出して,書いとく。
KM:うん,オレが巻く回数増やしたのつくる。
   同じやつで4回巻く回数を多くする。
   (余っていた分を短くして,4回多く巻いた。)
   0.6のとき,76個ついた。乾電池1個で。
   (ブザーに入れてみて)光ってるんだよね。ここ。
  (小さな音でブザーが鳴る)鳴ったんじゃない?今?
YT:0.35mmでもブザーやってみようよ。0.6の時は,76個。
KM:先生,一瞬だけ鳴った。
   0.6mmでさっきより4回多く巻いたら,ちょっとだけ鳴った。
KS:じゃあ,もっと巻こうよ。
 ここで,クリップ等の付け方にばらつきが見られたため,
 グループから一人を呼び,どんな付け方にするか統一を図りました。
 コイル全体に付けた数ではなく,クリップ等を広げた上に
 極にあたる部分だけを一度置き,つり上がった数や重さで確かめる
 ことを確認した。条件制御の技能に関わる部分なので,指導すること
 としました。
KM:さっき4回巻いたのを6回多く巻いたのに変えたけん。
KS:まず,この1個分でやったときは,鳴らなかったよね。
  プラス4回巻いたら,一瞬だけ鳴って火花が散ったよね。
  でもすぐに鳴らなくなった。(これらのことを記録していく)
KM:まず何もやらなかった。4回プラス巻いた。
  それに4回プラス巻いた。だから合計8回多くしたのをこれから試そう。
KS:さあ,どうなるのでしょうか?(試してみる)全然鳴らない。
  火花を散ってるのに。
KM:巻数は関係なかった。関係ないよね。
KS:電源装置で乾電池の数を変えてみる?
KM:まずは,1個分で。鳴りませんねえ。
KS:じゃあ,2個にしてみるよ。鳴らないねえ。なんでなんだろう。
KM:太さをもう一回0.6mmでやってみよう。さっきと比べるためにクリップでやろう。
YT:0.6mmめちゃくちゃ強くない?なんでそんなにつく?
KM:数えてみて。すげえ。もうちょいクリップもってこよっか?
 YTくんたちのグループは,この後,0.6mmの太さのエナメル線で作った
 電磁石にクリップをどれだけつけられるのかという活動を行っていた。
 この子達は太さに着目している。太さが電磁石を強くする要因と印象
 付いていると考えられます。
 ここで2時間続きの5,6時を終えました。
 子どもたちが自ら条件を変えながら探究していく姿が見られています。
 ただ,本来ならば,この2時間で3つほどの条件はすべてのグループで
 解決を図って欲しいと考えていたが,1時間増やして子どもたちの追究の
 時間を確保しました。

理科部 松山 明道
matsuyama-a@educ.kumamoto-u.ac.jp

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