5年 発芽と成長①
公開日: 2016年5月30日月曜日
5年では、植物の発芽と成長の条件を1つの大きな単元として設定しています。子どもたちは、4年時に一年間を通じて育てました。季節の変化と植物の成長を関連づけ、観察を続けました。
本校児童たちは、その時のこととして、「なんだか大きい実は育たなかった。」「植物が発芽したり、より大きく成長するためには、どうすればよいのか。」という問題点を発見しています。
第1時では、大きく成長したヘチマの実を提示し、昨年、自分たちが育てたヘチマとの比較からスタートしました。
昨年育てたヘチマから取れた実と種子。
種子が発芽するには、どんな条件が必要なのだろう・・・。
予想段階における子どもたちとの話の様子をレポートします。
「水は絶対に必要だと思います。1年生の時に、みんなで植木鉢で育てたことがあるんですけど、僕だけ水をあげるのをずっと忘れていたんです。みんなのは、発芽したけれど、僕のだけ芽が出てこなかった。だから、やっぱり水は必要なんじゃないかと思います。」
「空気も必要じゃないかな。人間も息をするじゃないですか。芽がぷっと出たときに、そこに空気がなければ、息もできない。だから、息をするために空気が周りに必要なのだと思います。」
「日光も必要じゃないか。だって、日なたと日かげでは、日なたの方がよく育つじゃないですか。だから、日光も必要になってくると思う。」
ここで、日光には熱と光の要素が含まれているので、少し整理を加えました。
T「日光には、光ということと、温度ということが含まれているよね。どちらを指しているのかな?」
「僕は、光の方だと思う。日光は強い光を放っているから。」
「でも、その意見に反対なんですけど、土の中ってもともと暗いじゃないですか?暗い中でも育ってくるわけだから、発芽は、するんじゃないですか?成長に光は必要なんじゃないかと思う。」
「温度もあたたかさが必要だと思います。というのは、お店で種子を売っているところで種子の袋の裏に、4月から5月がまき時。って書いてあるのを見たことがあります。あれってあたたかくなってから発芽してくるってことにつながっているんじゃないかと思うんです。」
「うんうん、寒いと発芽できない。」
「だけど、僕の家は小さな赤ちゃんがいるから、冷房が入れてあって、今でも涼しくしてあるんですけど、その部屋で弟がひまわりを育て始めたんです。だけど、すぐに芽が出てきたよ。だから、涼しくても発芽すると思うんですけど。」
「その冷房の温度って何度に設定されているんですか。」
「26℃くらいだったと思います。」
「その温度だったら、ある程度あたたかくなったと言えるんじゃないですか?」
T「温度といっても、あたたかい、寒いという言い方ではそれぞれ受け取り方が違うから、何度ならばと実験では条件を示さなくてはいけないね。」
予想段階でいくつかの視点が絞られました。
次に、実験方法を自分たちで考えていくのですが、続きは次回、ご報告します。
ご意見等は、matsuyama-a@educ.kumamoto-u.ac.jpまで。
熊大附属小 松山 明道
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