4年理科「水のすがたをとき明かそう~温度と水のすがた~」【4・5時間目】
公開日: 2026年10月14日水曜日
~沸騰しなくても水は蒸発するのか~
理科の境目です。
前回は、冷たい物の表面に付いた水滴が、空気中の水蒸気によるものであることを確かめました。
その一方で、実験中に水滴がなくなる現象を見つけた子どもたち。今回は、その気付きを出発点に、自然蒸発について考えた第4・5時の様子です。
授業の初めには、前時の振り返りから次のような発言がありました。
C「チャック付きポリ袋をベランダに置いておくと、15分くらいで水滴がなくなり、教室の方は変化がありませんでした。次は、蒸発するか確かめたいです」
T「蒸発って何でしたっけ?」
C「水が水蒸気になることです」
さらに、前単元で水を沸騰させた実験を振り返り、水が減っていたことを根拠に蒸発を予想する子どももいました。
そこで、子どもたちと次の問題を設定しました。
「水は沸騰せずに蒸発するのだろうか」
予想を交流すると、考えが分かれました。
C「100℃にならないと蒸発しないと思います」
C「水たまりって自然に消えるじゃん?直射日光に当たって時間をかけてなくなるから、蒸発していると思います」
C「社会科で川とか湖とか蒸発してって勉強したじゃん。もし100℃じゃないと蒸発しないんだったら、海の水がどんどん増え続けると思います」
同じ問題に対して、前単元での沸騰の実験を根拠にする子どもと、生活経験や社会科で学んだ水の循環を根拠にする子どもがいました。 既習の知識を働かせているからこそ、異なる説明が生まれていたのです。
さらに、子どもたちの話題は「何℃なら蒸発するのか」ということへと広がりました。
C「ぼくは低温でも蒸発すると思います」
C「冷蔵庫でも?」
C「そこまではないけど、毎日続くと蒸発するんじゃないかな?20℃、30℃くらい」
C「蒸発はすると思うけど、温度と時間に関係すると思います」
ここでは、沸騰するかどうかだけでなく、蒸発する温度の範囲や、蒸発するまでの時間にも目を向け始めている姿が見られました。
そこで、100℃からどのくらい低い温度まで蒸発すると考えているのかを整理しました。すると、20~30℃程度でも蒸発すると考える子どもがいる一方、冷蔵庫のような低い温度では蒸発しないと考える子どももいました。
また、実験方法を考える場面では、次のような姿が生まれました。
C「高い温度で蒸発するって考えている人は、ずっとその温度にしておかないといけないんじゃないかな。夜って寒くなるじゃん?」
C「でも、そうしたら自然の中で蒸発するのかどうかは分からなくなります。自然の中に置いたところでも調べないといけないと思います」
C「どっちも分かるな~」
温度を一定に保って確かめたいという考えと、実際の自然環境で確かめたいという考え。どちらも問題を解決するために必要な視点です。 そこで、一方に絞るのではなく、両方の条件で調べることにしました。
さらに、蒸発したことをどのように確かめるかについても考えました。
C「カップに入れて線を引いて違いを見ます」
C「氷の時みたいに重さをはかったら?」
こうして、水の量の変化を目盛りや重さで確かめる実験方法が決まりました。
今回の授業で大切にしたのは、子どもたちが既習の知識や生活経験を根拠に予想を説明し、互いの考えの違いから、確かめるべき条件を具体化していくことです。
「100℃でなければ蒸発しない」という考えは本当なのか。20~30℃ではどうなのか。さらに、冷蔵庫のような低い温度ではどうなのか。
様々な温度環境に水を置き、実際の水の減少量を調べようとする子どもたち。
どのような結果を得て、分析していくのでしょうか。

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