灯れ!マイ空き缶ランタン⑤
公開日: 2023年6月21日水曜日
灯れ!マイ空き缶ランタン 第5時です。
もの燃える前後で空気の成分が変化することに目が向いた子どもたち。
「ものが燃えると二酸化炭素が増える」ということを聞いたことがある人も多いですが、実際にそれを確認したことはないようです。
そこで、気体検知管を用いて、ものが燃える前後で「酸素」と「二酸化炭素」の割合がどのように変化するのかを確かめました。
実験結果をまとめると、以下の事が分かりました。
●酸素は、ものが燃えると減る
●二酸化炭素は、ものが燃えると増える
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こうきくんが二酸化炭素の結果をみてつぶやきました。
こうき:二酸化炭素の増え方が違います。キャンドルの燃える時間がちがったんじゃないかと思うのですが。
(ここで、どのような可能性があるのかを問うと、以下のような意見が出てきました。)
ゆづき:気体を測定する時に、上のふたが大きく開いていたのではないかと思います。
りか:気体を測定するまでに、時間がかかりすぎたのではないかなと思います。
(実際に増え方が小さかった6班に確認すると、缶とふたの隙間を小さくしていなかったことが原因ではないかということでした。ゆかさんが続けます。)
ゆか:そもそも、穴の大きさや数が違うことが影響しているんじゃないかと思って、ろうそくが消えるのって、二酸化炭素がたまって、酸素が入ってこないからだと思って、ろうそくが燃えた後に、二酸化炭素が穴からどれだけ逃げたのかも関わっていると思います。
みな:あぁ、大きい穴が開いている缶からは、それだけ二酸化炭素が逃げるかもしれないから。
T:なるほど。班ごとに使った缶によっても、少し差がでているかもしれないってことね。それをゆかさんは、酸素とか二酸化炭素に関連して考えたと。
こうき:穴がまったく開いていないビンとかでやったら、全部同じような結果になったと思う。
ゆか:酸素があったらものは燃えるから、どれだけ上の穴から取り入れられるかに関わっているんじゃないかと思います。
T:ゆかさんは酸素が上から入ってくると思うんですね。それじゃあ二酸化炭素は?
C:下から?
みな:前の授業でそらくんが、二酸化炭素は空気よりも重いって言っていたので、重い二酸化炭素は、下の穴から出ていくんだと思います。
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授業中には、酸素を多く含んだ空気を缶の上から取り込んで、二酸化炭素を多く含んだ空気は下から出ていくという意見のみが出されました。
最後に「前回みんなが追究した”穴”は、どのような役割をしていたのですか?」と問いかけると、「通気口、空気孔」「気体の通り道」「窓のようなもの」という答えが返ってきました。
そこで、振り返りの中に、空気が缶の中で入れ替わっていると考えるか、言葉や図で表現してみようと投げかけ、授業を終えました。どのような考えがでてくるでしょうか。
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