4年理科「水のすがたをとき明かそう~温度と水のすがた~」【1時間目】

公開日: 2026年10月13日火曜日

理科の境目です。

今回は、子どもたちが結露の現象に出合う場面からです。

本単元の導入では、氷を入れたコップを提示しました。前単元「すがたを変える水」で学習したことを振り返りながら、子どもたちに「理科のメガネで見てみると、どんなことが見えてきますか?」と問いかけました。

C「氷が水に浮いている」

C「氷が割れている!」

C「どっちのコップも、外側が濡れている感じがする」

T「本当に濡れていますか?」

C「触って確かめたい!」

実際にコップに触れた子どもたちは、外側に水滴が付いていることに気付きました。すると、その水滴がどこから来たのかについて、考えが分かれ始めます。


C「中の水が出てきたわけじゃないじゃん。空気中の水分なんだよ」

C「それ、確かめてはないじゃん?」

C「もししみ出してきているんだったら、お茶のコップの外側には、お茶色の水滴が出てくるはずじゃん」

そこで、実際にコップの外側をティッシュで拭き取り、水滴の色を確かめました。


C「透明だ!」

C「中からしみ出してきたわけではない」


このように、子どもたちは自分の考えを述べるだけでなく、友達の考えに対して根拠を求め、目の前の事実から説明しようとしていました。 一方で、中から出てきた水ではなさそうだと分かっても、水滴の出どころについては、まだ明らかになっていません。

そこで、「では、どこから来た水なのですか?」と問いかけました。


C「空気中から来た水分だったら、持ち上げたコップの底は濡れていないはず」

この考えを基に、コップの底にティッシュを当てて確かめました。すると、ティッシュがリング状に少し濡れるという結果になりました。


C「空気中の水分ではない!」

C「外側に付いた水が下の方にたまって、ティッシュにしみ込んだんじゃないかな」

C「真ん中は濡れてなかったじゃん。だから、やっぱり空気中の水分が表面に付いたんだと思う」

同じ結果を見ても、子どもたちの解釈は異なっていました。観察した事実と、そこから考えられることを区別しながら、互いの説明を吟味し始めている姿が見られました。

さらに、話し合いは「そもそも空気中に水分はあるのか」ということへと広がっていきました。


C「もし空気中に水分があったら、いつも肌が濡れるじゃん」

C「空気中に水分ないと思うんですよ。もしあったら、湿気を感じるじゃん。でも感じないんだよね」


この考えに賛同し、空気中には水分がないと考える子どもは9人ほどいました。

一方で、前単元の学習を手掛かりに説明しようとする子どももいました。


C「前の学習で、沸騰したときの泡を集めた時、正体は水だったし、さっきのお茶の実験はお茶が出てきたわけじゃなかったから、周りにあった水蒸気なんじゃないかなと思いました」

T「前の学習とつなげて考えてくれましたね」


ここでは、前単元で泡(水蒸気)を集め、冷やすと水になったという事実を、新たな自然事象を説明する根拠として働かせる姿が見られました。

しかし、生活経験から「普段の空気中には水分がない」と考える子どももおり、考えは一致しません。

このような考えの違いから、子どもたちは次の学習問題を見いだしました。


「冷たいコップのまわりの水てきは、どこからきているのだろうか。」


 授業の終盤には、水も氷も入れていない冷えたコップにも水滴が付くことを確かめ、「空気中の水蒸気が原因かもしれない」という考えが生まれました。一方で、依然として空気中の水蒸気の存在に納得していない子どももいました。

 今回の授業では、前単元で得た知識と生活経験を手掛かりに同じ現象を説明しようとしながらも、互いの考えの違いや観察した事実から、新たな問題を見いだしていく姿が見られました。

次時は、子どもたちが考えたことを実際の実験で確かめていきます。




理科 境目

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