6年 イボニシを教材とした環境教育

公開日: 2018年7月6日金曜日

 今回は教科書の内容とは少し違いますが,参考にしていただければと思います。
 本校校長の島田秀昭先生が研究されている,環境ホルモンの環境への影響を調べる実験を本校6年生の児童を対象に行いました。
 調べるものは「イボニシ」日本全国に生息している肉食性の巻き貝で,有機スズ化合物(環境ホルモンの作用をする)の影響でメスにペニスがある生殖異常が報告されています。今回の実験でも,1割程度の生殖異常が発見されました。


 有機スズ化合物は,船にフジツボなどが付かないように塗料として使われていましたが,1990年代に使用が禁止されました。その後20年以上経ちますが,いまだにその影響が残っているということです。
 子どもたちのまとめには,「人間にとってはあまり影響のないものでも,小さな生き物にとっては大きな影響があることが分かった。」「環境のことを考えて生活していかないと,いずれ人間にも困ったことになる。」などが書かれていました。

 先日は,熊本市の江津湖からマイクロプラスチックが検出されたとのニュースもありました。原因の1つとして子どもが使うプラスチック製品が挙げられていましたが,有機スズ化合物と同様に私たちが悪気なく使っている物が環境にとっては大きなダメージとなることもあります。子どもたちには,「ゴミを捨てない」「生き物の命を大切にする」など,できることを意識して生活していってほしいと思います。

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