5年理科「ふりこの動きを解き明かそう」① ~ふりこゲーム~
公開日: 2017年11月5日日曜日
「ふりこの動き」は条件制御の力を身に付けるのに最適の単元です。しかし,何のためにふりこの動きを観察するのか,どうして1往復の時間を計るのか,周期に関係している要因がどう生かされるのか,悩むところでもあります。そこで,今回,「ふりこゲーム」を通して子どもたちが追究していく姿を目指したいと考えました。ふりこゲームの主なルールは以下の通りです。
○ 1人2回(8回の合計を競うグループ対抗戦)
○ 得点(通り抜けた数)1つ:1点,2つ:3点,3つ:5点,4つ全部:10点
○ 勢いをつけずにひもがたるまないようにまっすぐゆらす。
ゲームとあって,各グループからは歓声が飛び交いました。たっぷりとゲームを楽しんだ後,気付いたことをまとめる時間を取りました。以下は全体で出し合う場面です。
なな:ひもの長さが同じで,木の形がちがうもの(AとB)を同時にゆらしたら,どんどんはやさが変わってくる。
T:やってみてください。
(友達に手伝ってもらってBとDの1往復を計る)
たろう:Bが1秒65で,Dが1秒22。
だから,長ければ長いほど,1往復の時間が長くなるってこと。
こう:ふりこがどんどんゆれが小さくなるから,ボールが当たりやすくなるので,できるだけ早く転がした方がいいと思います。
るな:ここで離して戻ってくる早さとこの高さから離して戻ってくる早さが同じだった。
とも:(AとBを比べると)木の大きさが長い方が遅い。小さい方が早い。
ひもの長さやはやさに関すること,ボールを転がすタイミング,おもりを離す高さ,木の大きさについての気付きが出ました。続けて,れお君,はる君が発言しました。
れお:ゆれる時間が長い方がボールには当たりにくいから,この長い木を一番手前にするといい。
はる:1往復する時間が長い方がタイミングをつかみやすいので,ゆっくりゆれる長い木を一番目に置くと,必ず点が取れると思います。
そこで,この1往復の時間が変わる要因として出てきた予想が「長さ」「木の大きさ=重さ」「手を離す高さ=ふれはば」と整理して,自分の予想を書く時間を取り,以下のような主題を設定しました。
ふりこの動きを解き明かそう
~ふりこの往復する時間は,何によって変化するのだろうか~
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