第5学年「流れる水のはたらきと土地の変化」❷めざそう!水文マスター

公開日: 2024年9月22日日曜日 5年

ねらい:学習の見通しをもつ

指導上の留意点:(前時に引き続き)3Dモデル(立体地図)を提示することで、水の流れに着目させて、流域を捉えられようにする。 

授業の様子前時の振り返りをいくつか紹介し、「川のどこに大雨が降ると増水するか」について全体で共有しました。阿蘇の方、立野ダムと大津の間あたり、熊本市内の蛇行部分、河口近く、白川全部のように、子どもたちの思いはそれぞれあるようです。そこで、本時は3Dプリンターでつくった3Dモデルを提示しました。流域と川だけにマジックで色をつけているので、子どもは川に焦点化して学ぶことができます。次は、あるグループでの対話の様子です。

はるや ここが黒川でここが白川だよ。
しん  水流せばいいんじゃない?
(霧吹きを教卓からもらってきました)
しん  やっぱここだね、増水してるところ。やっぱ 氾濫するところ一緒だな。
ゆうこ 一旦まんべんなく水かけてみて。
はるや え!吸収してる!ドバッとかけようよ。
T    どうして(霧吹きの)蓋を開けてみたの?
はるや だって霧吹きだと小雨だから、線状降水帯みたいにしてみたくて開けた。

最初は霧吹きで満遍なく水をかけていた子どもたちですが、霧吹きの蓋をあけて水をかけるなど、大雨を再現しようとし始めました。

そうする中で、大雨が降るところと増水するところは同じではないことを、確かめることができたようです。

よしお 阿蘇に降ったら、高さがあるから低いところに流れるみたい。
   高さを見てるんだね。
ゆうや ここら辺(カルデラ)に水がたまっていた。
T     たまっていたということは、なんでたまったの?
しゅう 高いに対して低いから。
よしお 低いところに降ったら、阿蘇で増水することはない。
こうた ダムで堰き止められない水もあるから、阿蘇で大雨が降ったらどうしようもない。
   雨が降る場所は選べないもんね。
てつお  自然には勝てない。
しん  しみ込むけど、全部染み込むわけじゃないから、川が増水しちゃう。
   ひくいところであふれるよ。海まで行くところであふれちゃう。
   どの辺で溢れるのかな?

問いがつながってきました。グループで考える時間を少しだけとりました。

はるや うねうねより、ここ(立野の方)がガッシャーンてなる。
ゆうこ ここ(河口の方)は?
はるや そこは大丈夫。うねうねしてるところの方がガッシャーンだよ。

 再び全体の場です。

はるこ 曲がるところ。ダムをティッシュで作って水を溜めて離したら、
    低いところで広がっていったから。
ゆうや 理由が違う。川の高さが高いからここ(大津の方)はいいけど、
    曲がっているところは低いから逃げるところがないから広がっちゃう。
しゅう 大津と立野の間。
   海のところではなさそうってことかな?また今日も予想で終わりましたね。
    確かめてみないといけないね。

大雨が降ると洪水が起きるかもしれない場所について、子どもたちは自分の考えを持てたようです。ただ、現時点では「蛇行部分=さらに低いところがないから、水が流れづらくてあふれるのではないか」という仮説をもっており、「水の勢い」などに注目している子どもはいませんでした。全体的に、「高さ」に着目している様子です。2時間目はここまでです。(赤星愛)

3時間目はいよいよ外に出て活動します。リンクはこちらです。http://rika-kumadaifuzokusho.blogspot.com/2024/09/blog-post_41.html

  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿