研究発表会授業紹介⑥ 5年理科 育てよう!ぼくらのメダカたち③
公開日: 2021年1月28日木曜日
2月20日(土)開催の研究発表会で公開する授業提案について,ご紹介していきたいと思います。
興味のあられる方は,ぜひ,下記リンクから申し込みをお願い致します。
冬休み明け,学校にやってきた子どもたちにメダカの卵の様子を尋ねました。
しずか「死にました・・・。」
CC 「まだ孵化してません・・・。」
と沈痛な面持ちで話す子どもたちの中で,
「私の孵化しました!!」と誇らしげに話す子も。
12/22からおよそ20日経っても孵化していないものが多いようです。
子どもたちに続けて話を聴いていきました。
まなみ「目は見えるけれど,なんだか止まっている感じ」
なつき「そもそもまだ目も見えてないよ~。」
ゆうた「自宅の水槽では孵化したよ?しかも1/5だから14日くらいかな?」
CC 「え??」
T「クラス全体のうち孵化したものは,5個だけか。どうしてこんなに差が出たのかな?」
ゆうた「温度が関係していると思う。冬になると,気温が下がるから,水温も下がる。
すると,孵化しにくくなる。」
すると,孵化しにくくなる。」
かずま「水温だけじゃなくて,周りの気温も関係ある。だって,気温が寒かったら水温も
下がるから」
T「でも,みんなバラバラの環境で育ててきたんだよね。どんなところに置いているの?」
はるお「直射日光が当たらないんだけど,一応明るい場所に置いています。だから,
窓からはちょっと遠いんだけど,明るさはある場所に置いています。
どうしてかっていうと,前,直射日光があたるとダメってあったから」
ゆうみ「私も直射日光はないんだけど,窓のところに置いていて,光は入るところです。」
ちかこ「私は,影になるところに置いていて,全く日光は当たらないところ。でも
部屋の電気は届くかな?っていうところ」
りゅうた「キッチンシンクの水道の近くに置きました。上から光は当たっているところ
だけど,直射日光ではなくて,いつも暖房をつけているから,
結構あたたかいところ」
りほこ「私は実験台として,日に当たってないところと当たっているところにそれぞれ
置いて育てたら,直射日光に当たっていたところにいたメダカの卵が
生まれました。」
CC「え?」
T「りほこさんは2つ比べてやってみたんだね。日光があるかないかで調べたんだね。
みんなが育てている環境がどんな場所かがわかれば,どんなところでよくメダカが
生まれているのかはわかりそうだよね。今,止まっている人たちも,それがわかれば
そういう場所に置いてあげて,これからちょっと時間がかかっても稚魚として
生まれる可能性はあるよね。
前回,配ったときに,いや,いいです。って言ってた人たちも,どうして?って
聴いたら,うまく育てられないからって話してくれたよね。だから,うまく孵化させる
にはどうしたらいいんだろうね。」
かずま「直射日光があたらないところじゃない?」
りゅうた「え?でもりほこさんのは生まれているよ。」
かずま「ああ,そうか,ごめんなさい。」
T「いやいや,謝らなくていいよ。そういえば,夏に育てた時は直射日光に当たらない方が
いいって学習したよね。」
りゅうた「やっぱり温度じゃない?」
それぞれの家で卵を置いた環境がわからないので,一度整理することにしました。
各自に温度計を貸し出し,家で育てているメダカの水温が何度なのかを調べてくることに
しました。
どんな環境がいいのか調べようと話が向いたとき,
「実験するなら,めちゃくちゃ卵がいるじゃないですか!」との声。
そうだねえ。確かにたくさんいるかもね。と話すと
「僕,家からもってきます。」「私ももってきます。」と言ってくれる子がいました。
家でもたくさんのメダカを育てているところがあるんです。
じゃあ,頼んだ!と話した後,みんなでどんな主題にするか尋ねました。
かずお「どんな環境がメダカの発芽・・・あっ,発芽じゃないや!」
T「かずおくん,素敵だと思うよ。発芽にも条件ってあったよね。」
りゅうた「じゃあ,人にも生まれる条件ってあるのかな」
CC「ええ!それはないんじゃない?」
こんなところでも,これまでの生命領域での学びを結びつけて考えている姿に
感心したところでした。
どんな環境がメダカの卵のふ化に・・・
「ふさわしいのだろうか!」
おお,素敵な言葉出てきたねえ。
どんな環境がメダカの卵のふ化にふさわしいのだろうか?
という主題について研究を進めていくことにしました。
それぞれの家の環境(水温や日光)ってどんな感じなんでしょうね?
次回,それを整理してみることにします。
理科部 松山 明道
matsuyama-a@educ.kumamoto-u.ac.jp
0 件のコメント :
コメントを投稿