【研発単元】ものの溶け方⑤水の量を増やすと・・・

公開日: 2025年2月6日木曜日 5年

 第5時 

前時の振り返りを基に、子どもとともに問題「水に溶ける量は、水の量にどのように関係しているのだろうか」を設定しました。 実験時には、教師は「なぜ1gずつ溶かしたのか」などと問うことで、「だんだん溶けにくくなってきた」という質の変化や、「もうすぐ2倍だから、きっとそろそろ限界になる」という量的な見方を子どもが自覚できるようにしました。
 実験結果は上の通りです。ミョウバンを赤色のシール、食塩は緑色のシールで色分けしたことで、水の量と水に溶ける量は一目瞭然でした。次は全体の場でのやりとりの一部です。
T   みんなの仮説は、水の量を2倍にすると溶ける量も2倍になりそうだ、だったですね?
てつお 食塩は、水を2倍にしたら溶ける量も2倍になった。だいたい60gから70g溶けてる。
りょう 溶ける量と水の量は比例していそう。
ようた でも、ミョウバンはどうかな。
    食塩は分かるけど、ミョウバンは…。
ひでこ ミョウバンは100mLのときには3gだったけど、200mLのときには15gとけた。
しゅう 100mlのとき、もっと溶けたのかも!
    ようたさんくらい振った?
ようた 人によって振り方違うしね。
T   何倍とまでは言えないかもしれないけど、決まりは言えそう?
C   水の量が増えると、溶ける量も増える。












 教師は模造紙へ子どものことばを書き込むことで、発言していない子どもも自分の考えをもてるようにしました。その上で、「溶ける」について「図でかけそうか」と問いました。
しゅうさんがかいたモデル
 次は、そのときのやりとりの一部です。


しゅう この大きい丸が水の粒で、一つ一つの粒が同じ量の食塩の粒を含んでいて、
    水はこれ以上ないから、これ以上解けませんよね。
T   水さんはお腹の中に食塩を入れているんだね。
しゅう もうおなかいっぱいだから、もう食べる人がいないから下に余っちゃうけど…。
    水が増えると…。
    【右側のモデルを書いている】
T   しゅうさんは今どんなこと言おうとしている?
しんご 丸をたくさんかいいてるから、食べる人が増えるってこと。
    だから、残さいが減るってこと?
T   附属小でたとえると?
ようた 食いしん坊の人がまた入ってきて食べた!
T   ということは、溶けるって、水さんが物質を取り込んでいる感じ?
C   一体化してる感じ。
せいこ 消化されるけど、(うんちとして)出ない。
T   しゅうさん、今みんなが言ってたことは、しゅうさんが言いたいことと同じ?
しゅう 100人でたくさんの量を食べようかしたけど食べきれなくて残っちゃったけど、
    あと100人食べる人増やしたから、その人はまだ食べてないから、食べる量は増える。
    水一つが食べる量は同じだから、人が倍になると、食べる量も増える。
T   今、せいじさんが「たしかに」って言ってたけど、せいじさんは何が確かにだったの?
せいじ (ちょっと考えて)全員の食べる量は一緒なんだよ。
ゆうや そう、1mlあたりに溶ける量は一緒!

























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