【研発単元】5年生「ものの溶け方」①単元びらき編
公開日: 2025年2月2日日曜日 5年
5年理科を担当している赤星愛(あかほしちか)です。2月14日の研究発表会で取り組む「ものの溶け方」の単元びらきを行いました。これから研発まで(この単元が終わるまで)実践の様子をこのブログで発信していきます!用いた水溶液のレシピ等は、研発当日、会場でお配りする資料にてご覧ください。
第1時【単元の見通しをもつ】
見た目では違いの分からない無色透明の水溶液と出合わせることで、何が溶けているかを調べたいという思いを引き出し、主題「水溶液に溶けている物を調べるには、どのようにすればよいだろうか」を設定する。
【4種の水溶液の提示】
ラベルのない4種類の水溶液を示し、教師が「水に物を溶かしたんだけど、運ぶときにどれがどれかわからなくなっちゃいました。」と伝えました。すると、子どもたちは「なめたらいい」や「食塩は入っていそう」といった反応です。そこで、さらに教師が「食塩、砂糖、ミョウバン。以上です。」と伝えると、子どもたちはワクワクしながら、「じゃあ、全種類が混ざっていたり、2種類が混ざっていたりするってこと?」と応えます。このようにして、単元の主題「水溶液に溶けている物を調べるには、どのようにすればよいだろうか。」を設定しました。
子どもたちの話をさらに聞いてみると、案外、対象とする物質に触れた経験があるようです。
ラベルのない4種類の水溶液を示し、教師が「水に物を溶かしたんだけど、運ぶときにどれがどれかわからなくなっちゃいました。」と伝えました。すると、子どもたちは「なめたらいい」や「食塩は入っていそう」といった反応です。そこで、さらに教師が「食塩、砂糖、ミョウバン。以上です。」と伝えると、子どもたちはワクワクしながら、「じゃあ、全種類が混ざっていたり、2種類が混ざっていたりするってこと?」と応えます。このようにして、単元の主題「水溶液に溶けている物を調べるには、どのようにすればよいだろうか。」を設定しました。
子どもたちの話をさらに聞いてみると、案外、対象とする物質に触れた経験があるようです。
よしお ミョウバンって、小さい頃に結晶を作ろうとして間違って口に入って苦かった。 C じゃあ、味で調べられるかもしれない。 ゆうた でも水で薄まってるから、わからないよ。 C 臭いは? T 臭いは、理科の判断の材料にしてもいいいですよ。 ようた でも、食塩水と砂糖水はよくわからないんじゃないんですか?臭いはなさそう。 ミョウバンもかいだことないし。 ゆうた 砂糖水を作ったことあるけど、臭いはしなかった。砂糖そのものは臭いあるけど。 ようた 食塩水はわかるかもしれない。海の臭いがするかも。 しゅん でも、混ざっているから、わかんなくない? よしお 判断材料が欲しいな。ろ過とかしたら出てくるんじゃないかな? T 臭いだけじゃ判定できないのかもね。 さや 蒸発させる? ゆうや ろ過してわけて、形と比べたりしたい。 塩にも形とかあって、ろ過して出てきた物を比べたらどうかな。 T 形の違いってこと? よしお でも、砂糖の形ってわかんない。 りょう 形ってそもそも揃ってないかも。 なな もう一個ずつ水溶液をつくって、それと比べたらどうかな。総当たりで。 T なるほど。ゆうやさんは取り出して調べたいって考えで、ななさんたちは作って比べたいって考えなんだね。 しゅう 溶ける量とかでわかるかもしれない T ななさんの「作って調べる」もおもしろそうだね。 ゆうやさんの「取り出して形の違いを調べる」もおもしろうだね。やれそうだね。 |
子どもたち同士の対話の中から、調べ方もいくつか見いだすことができました。教師は、子どもの考えが他者に伝わるように言葉を補ったり問い返したりすることに努めました。教師が「どのようにして調べればいいと思う?」などと問わなくても、自然に調べ方に向かっていったのは、子どもの「調べたい」という気持ちを事象提示により高めることができたからだと思います。ただし、レディネス調査から、子どもの「溶ける」の捉えもバラバラであったことは分かっていましたので、ここで立ち止まりポイントを作りました。
T でも、さっき(水溶液を見たとき)、こうたさんが水じゃんって言ってたでしょ? CC たしかに。 T そもそも「とける」ってどういうこと? C 溶かした分だけ重さは増えると思う。 C でも、とけるってうまく言えない。 C そうだよ、まずそこからだよ。 |
そこで、食塩が水に溶けたときの様子についてのモデルをかいて説明し合うことにしました。
0 件のコメント :
コメントを投稿